■リンク集
キャスト紹介
深森の沼地に似た部屋。そこは作詞する女の仕事部屋。 部屋には二人の女。作詞する女と肩に百合の烙印をもつ若い女。 百合の女は訴える。不遇の一生。この世には戦場と墓場しかなかったこと。
――無実の咎で百合の烙印を焼かれたこと。 ――結婚を破棄され、裸で木に吊るされたこと。 ――若い銃士に惑されたこと。 ――義兄に監禁されたこと。 ――四人の銃士に串刺しにされたこと。
作詞する女は、百合の女のために詞をつくる。 果たして百合の女の未練が癒えて、沼地の風景もすっかり消え失せますように。
夜海の波間に似た部屋。そこは作詞する女の仕事部屋。 部屋には一人の女と一人の男。作詞する女と修道着の若い男。 修道僧は語る。不惑の一生。この世の戦場と墓場を駆け抜けたこと。
――老人の胸に剣を突き立て、母の無念を晴らしたこと。 ――叔父の胸を銃で撃ち抜き、母の無念を晴らしたこと。 ――王の首に斧を落とし、自らの無念を晴らしたこと。 ――父を海中に引きずり込み、母の無念を晴らしたこと。
作詞する女は、修道僧のために詞をつくる。 果たして男の高揚が失せて、波間の風景もすっかり消え失せますように。
劇団飛び道具「三銃士」公演は二幕構成の復讐劇です。 一幕を「ダルタニャン物語 三銃士篇」より ミレディが中心に話しが進められていきます。 二幕を「ダルタニャン物語 二十年後篇」より モードントを中心に話しが進められていきます。 アレクサンドル=デュマが描いた三銃士の世界を大切に残し飛び道具独特のアレンジを加えた内容になっています。 そして今公演はシンガーの筒井史緒を迎え、随所に歌を盛り込んでいきます。
飛び道具流エンターテイメント作品「三銃士」まもなく幕があがります。